山の向こうの国から老婆がある漁村にやってきて少年に紙芝居を見せた。その紙芝居の舞台はまさにその漁村にそっくりだった。
老婆の話はこうだった。猫の好きな少年がある漁村に住んでいて、彼が猫好きなのを知っている近所の漁師が彼に猫をあずけた。しかし、漁師が帰ってきたときには猫はいなくなっていた。少年は泣いて誤り、猫がいなくなったのを心の底から残念に思っているようだった。数日後、猫の死体が井戸から見つかった。その猫は、その猫好きの少年によって蹴り殺され、井戸に捨てられた。そういう話だった。
その話を聞いた少年は、「どうしてその少年は猫を殺したのだろう。あんなに猫を愛しているのに。」と疑問に思った。そしてその殺された猫を哀れんだ。その少年は猫への同情心から猫を愛するようになった。かれの猫好きは漁村で有名になった。そしてついにその日が訪れた。近所の漁師が彼に猫を預けにきたのだ。かれはその猫を大切にし、あの紙芝居の少年のように殺したりはしないとこころに誓った。
しかし後日、やっぱり少年は猫を蹴り殺してしまった。そこで少年は紙芝居のもっとも不可解な部分を理解した。
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