家を出てまたいつもの川へ向かって今回は家族とともに歩いた。川へ出る途中、僕たちはアリの巣を見つけ黒いアリに混じって水色のアリが穴からときどき出てきていることに気づいた。
僕は水色のアリは軍事用で目的地に着いたら爆発するのだと母に教えた。水色のアリを横目に川沿いを散歩していると、突然変な人が僕の傍へ寄ってきて「エクサス代表取締役の○○です」と言って名刺をくれた。僕はエクサスなんて会社は知らなかったけど、『わぁ、あの有名なベンチャー企業エクサスの社長さんなの?』と勝手に思い込んで感激したりした。
「エクサスでは水色のアリを利用した最新の運搬システムを開発しました。従来のアリのネットワークを利用しているのでとても速いのです。」と説明した。
『なーんだ、軍事用じゃなかったのか』と心の中でつぶやき落胆した。しかし、意外にもその人物は僕の好きなタイプの人間だった。僕は初めて他人の人格を面白いと認めた。そういう出会いは誰もが求めていながら本当にラッキーな人にしか起こらないたぐいの出会いなのだ。
僕は家族を見捨て、彼と話をしながらどんどん歩いた。気がつくと僕たちは公園のど真ん中にいた。
公園は戦場だった。出口は全部で五カ所あり、それぞれに別のグループの凶暴そうな人たちが、鉄球とか大きなハサミを持って待ち構えていた。要するに僕たち二人は公園の真ん中で万事休すだった。
エクサスのおじさんもとっさに僕と同じことを思ったのだろう。女王様風のお姉さんが一番弱そうだからそこから逃げようと一斉に僕たちは走り出した。彼は上手く逃げられたが僕は女王様の鎌に捕えられてしまった。
「こういうときはなんて言ったらいいか知ってるかい?」と女王様がお尋ねになった。僕は
「一人で逃げたあの卑怯者を殺すためにあなたの仲間にしてください」とお願いした。
その晩僕はとってもエッチな女王様と一緒に眠った。
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